辰翼厳選 2025年春 鳳西埡后村老叢坎脚種 ろうそうかんきゃくしゅ

価格帯: ¥3,200 – ¥16,000

坎脚種は単叢「十大香型」の中で芝蘭香型に属し、その母樹は烏崬・中性沿村の山麓(潮州方言で「坎脚」とは山のふもとを意味します)に育つ、単叢茶の中でも極めて稀少な逸品です。貢香に似た趣きを持ち、高級品の坎脚種は独特で幽玄な香りを放ち、心身を清めるような心地よさを与えてくれます。製造難度は非常に高く、特に「做青」の工程では高度な技術が求められるため、経済的な面を重視する保守的な茶農家は、この品種を栽培・製造しようとしません。
辰翼厳選の坎脚種は鳳西埡後村に植えられており、標高は約950m、樹齢はおよそ70年。茶樹の総数は15株にも満たず、生育地は人里離れ、茶園主も日常的な管理をほとんど行わないため、茶樹は長年野放し状態で育っています。年間の製茶量はわずか5kg未満という希少さです。その香りは優雅かつ深遠で、まさに極上単叢の最高峰——咲きかけの薔薇の蕾がほんの少し開き、長い年月育まれた香りをそっと放つかのようです。長い年月の待ちを経て、2023年、辰翼厳選は長年親交のある製茶師の友人から、初めて貴重な高級坎脚種単叢を手に入れることができました。販売開始後、このわずか3kgにも満たない茶葉は3か月足らずで完売。台湾の茶友の中には、一度味わった後に迷わず複数回の追加購入をした方もいました。2024年は天候不順の影響で、坎脚種の品質が辰翼厳選の仕入基準に達せず、あえて仕入れを見送りました。
そして今年5月、潮州の茶農家で新茶の坎脚種毛茶を再び審評したところ、その品質は驚くべきものでした。こうして再度仕入れを決定し、二度の炭焙と十分な火の退きを経て、2025年春の坎脚種はついに最良の飲み頃を迎えました。その香りは白葉や鴨屎香単叢のように直接的ではなく、清らかで静謐、そして流れるような香韻が山谷に響く尺八の音色のように心に届きます。味わいは厚みがあり、特に回甘と喉韻(喉が茶湯の滋味に応える余韻)に優れ、これこそが高級単叢の真髄です。

 


・データ


分類 青茶(烏龍茶)
茶種 老叢坎脚種
産地 潮州鳳西
栽培地 垭后村
焙煎 中度炭焙煎

・価格


10g 3200円
15g 4800円
25g 8000円
50g 16000円

 

送料について注意点
離島・一部地域は追加料金がかかる場合があります。

商品コード: 該当なし カテゴリー:

説明

淹れ方の目安

お湯の温度 茶葉の量 時間 抽出回数目安
95~100℃  8g 1~5 秒 1~2 煎
5~8 秒 3~4 煎
8~12 秒 5~7 煎

単叢を飲むときは、すするようにゆっくり飲むのをお勧めします。 茶杯を手に取ると、芳醇な香りが立ち、嗅覚を刺激。口に入れ、単叢が舌先に充分触れると、一瞬にして花や果物、乳香が口の中で解き放たれ、心地よい刺激をもたらします。単叢が体全細胞に染み渡ると、身体が微熱を帯び軽く汗をかく感覚、程なく身も心も緩んでほぐれ、究極にリラックスした状態へ。飲み終わった後も、香りが長く口に残り、甘い唾液がとめどなく続きます。この一つ一つの絶妙で、形容しがたい体験こそが単叢の魅力です。