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単叢について知らないこと

単叢について知らないこと

茶友さんから質問がよくありますが、なぜ中山、低山の単叢の香りが特に著しいで、逆に高海抜の烏崬村の単叢は中、低山ほど強くないのですか?標高が高ければ高いほど、お茶の香りは逆に弱まるのではないでしょうか。

低山単叢:標高500メートル以下の茶園に植えられている


中山単叢:標高500~700メートルの茶園に植えられ、鳳渓水庫を中山と低山の境とする。


高山単叢:標高800メートル以上の茶園に植えられ、鳳西大坪村を高山と中山の境とする。

実はこれは香りの強さと品位に関する問題です。香水の作り方を知ると、この問題を理解しやすい。

天然バラを主原料として香水を製造する際には,満開の花を使用することなく、未開放の高価なバラのつぼみを使って製作します。満開の花の香りの強さはつぼみの香りよりもはるかに強いが、つぼみが放つ幽香は神秘的で優雅で高貴です。この香りの持久力は非常に強く、長い間飛散しません。この香りは全ての感覚細胞をその魅力に夢中にさせます。

本物の高山烏崬単叢は初めからこのような香りが漂います。それはつぼみが放つ香りのようで、優雅で持続的で、その香型は永遠に推測できなくて、神秘的な美に満ちています。茶香は茶湯の表面だけでなく茶湯にも深く入り込んでおり、茶湯を飲んだ後も口腔や鼻腔に香りが充満し、非常に高級な飲茶体験に違いありません。

比較すると、中山、低山単叢からの茶香は直接的であり、一部分の低山単叢が強い刺激感ある香りや渋味があり、何度かたくさん飲むと飽きてしまいます。

ですから、高山烏崬単叢は香りの品位で勝っており、香りの強さではありません。この品位ある香りがもたらすのは極めて高い官能的な楽しみと精神的な喜びで、飲むたびに奇妙な感覚旅行のようになります。

 

辰翼茶荘 岩茶「清冽」CLEAR シリーズ 日本初 近日発表致します 

辰翼茶荘 岩茶「清冽」CLEAR シリーズ 日本初 近日発表致します 

岩茶は秋冬に飲むのに適していると考えられており、多くの茶学コースで教えられています。中国6大茶類のうち、岩茶は色の赤みと紅茶の茶湯の色に似ていることから、温かい紅茶の性質に近いと思われていました。伝統的な岩茶は数回の炭焙煎を経た後、茶葉の「寒性(漢方の考え方で」物質が取り除かれ、多糖分子はさらに単糖物質に分解され、茶湯はとろっとしたまろやかな口当たりになります。夏には、多くのお茶友さんも岩茶の冷茶を作り、より爽やかな口当たりの茶水を得ることを目的としています。しかし、冷水に浸かった岩茶は、香りがかなり弱まり、なぜなら、高温が岩茶「岩骨花香」を引き出せる唯一の条件だからです。


夏にどのように岩茶を楽しむのかは辰翼茶荘は昔から気になっていました。数年前から岩茶製造技術について様々な手探りが行われてきました。適切な成熟度を選択して「茶青(生葉)」摘採を行い、「萎凋」工程は茶青と茶青の間に置かれる密度を調節し、すべて手作業で「做青」、茶青の「揺青」と静置時の時間をコントロールし、特に伝統的な炭焙煎時の温度と時間のデータを参考し、調整しています。

我々はついに「清冽」シリーズの岩茶を見つけました。それは超さわやかな口当たり、暑い時に飲むのに適しており、香る物質に満ちた茶湯は味蕾を刺激して唾液を分泌していくのは生プーアル茶のような感覚で、茶湯の粘度は程よくコントロールされており、濃香型岩茶のような粘着感は少しもありません。滑らかな茶湯が口腔から体内に滑り込み、香りを口腔に残し、夏の暑さを速やかに取り除いていきます。

これは清冽シリーズの岩茶がもたらした新たな完璧な体験、すっきり旨い!

 

辰翼茶荘の2022年岩茶、単叢の新茶はいつ発売ですか?

辰翼茶荘の2022年岩茶、単叢の新茶はいつ発売ですか?

中国茶の6大茶類のうち,烏龍茶の新茶の発売時期はすべての茶類の中で最も遅く,その中の単叢や岩茶は更に遅くなり,これは主に生産プロセスによります。他の茶類は茶摘んで、萎凋から殺青、乾燥まで一気に作ることができ、最大48時間で新茶を作ることができます。

一方、烏龍茶の製作は2段階「初製」と「精製」に分けます。摘採、萎凋、做青、殺青、走水(始めての乾燥)焙煎後の荒茶の製作まで、これらの工芸の組み合わせは総称して「初製」と呼ばれています。初製で完成したお茶は「毛茶」といい、飲むことができて、すがすがしい味がしますが、茶性が中医の「冷」に当たり、たくさん飲むと胃に刺激が大きくて調子が悪くなります。毛茶の色は翠緑色であり,含水率が高いため,非常に「返青」(青戻し)になりやすいです。

「返青」は烏龍茶特有の現象。本質は茶葉内の水分子が再分布した現象。茶葉表面の厚さが不均一(中部位置が厚く,二辺が薄い)のため,焙煎完了後の茶葉は一定時間経過すると葉柄の水分が葉の端まで再輸送され,また茶葉保存中に外部水分が毛茶に吸収され、茶葉の色も濃い茶色から青緑色に変わります。これも“返青”という名前の由来です。

返青は茶葉の品質を低下させるため、伝統工芸の烏龍茶は毛茶の製造が終わった後に何度も焙煎する工程を追加します。このような何度も焙煎する過程を「精製」と呼びます。精製工程により、茶葉の含水率をできるだけ低減し、返青を低減することが可能であり、同時に茶葉の香りの品格を向上させ、清香から花の香り、果香に転化させ、茶湯をより柔らかく苦くないようにします。

この写真は「初製」後の2022年春烏崠芝蘭香の「毛茶」です。「精製」工程(少なくても2回以上炭焙煎)後に販売.

一般的に、精製過程は少なくとも二次焙煎を行わなければなりません。1回あたりの焙煎時間は約12~18時間(具体的には茶葉品種によって決める)。毎回焙煎が終わってから次の焙煎までの間に一定の時間が置きます。約1~2ヶ月くらいです。茶葉の精製が完了すると、すぐに飲むことはできず、同じように一ヶ月あるいはそれ以上の「退火」(焼き戻し)時間が必要となります。

写真は焙煎作業部屋です。毎回炭焙煎の時間は12〜18時間、炭の中心温度90〜110度、焙煎部屋は60度ぐらい、毎時間ごとに茶葉をひっくり返します。炭焙煎作業は製茶師にとって持久力、体力の試練と言えるでしょう。

退火の火は漢方医学の一つの概念であり、つまり焙煎時に炭火は茶葉に遠紅外線を輻射し続け、熱エネルギーが茶葉に負荷され、茶葉内の熱エネルギーが多く蓄積しています。焙煎を終えたばかりのお茶を直接飲むと、この熱エネルギーは迅速に人体に伝わり、人体の陰陽バランスが破られ、健康に有害になります。

したがって,本格的に市販されている伝統工芸の烏龍茶は,必ず完全な精製工程を経て退火されています。辰翼茶荘はすべての単叢と岩茶がこのような基準で販売されています。

伝統的な烏龍茶の作り方,特に後期の煩雑な精製工程を理解すると、これらの烏龍茶がなぜコストが高いのかが分かります。毎年3、4月春に摘まれたお茶が,なぜ少なくとも9、10月頃に段階的に出荷されているのかも分かります。一煎の完璧な岩茶や単叢は、製茶師の体力、知恵、持久力、根性の多重試練の内情にあります。

辰翼茶荘の2022年岩茶、単叢の新茶はいつ発売ですか?

よく聞かれますが、今年の岩茶、単叢はいつできますか。辰翼茶荘の岩茶、単叢は伝統工芸を用いていますので、時間がかかります。単叢は大体9月、岩茶は10月になります。新茶は秋まで待ちましょう!

岩茶と単叢用の茶壺はどこにあり?

岩茶と単叢用の茶壺はどこにあり?

お茶を味わうことについて、中国には「水はお茶の母であり、器はお茶の父である」ということわざがあります。水と茶器の質が茶葉の抽出効果に非常に大切であることを説明しました。中国茶には6つの分類があり、異なるタイプの茶葉は品種、栽培条件、摘採、生産加工技術の違いにより、その抽出方法もそれぞれ異なり、特に適切な茶器を選択することは非常に重要です。香りが強く、滋味がまろやかな特徴で知られる岩茶や単叢には、適切な茶器で淹れることが大切です。不適切な茶器は茶葉の抽出効果に大きく影響するからです。現在、中国では、岩茶と単叢のような烏龍茶の抽出には主に蓋碗と茶壺という2つのタイプがあります。

蓋碗の材質は高温で焼成された磁器であり、蓋碗の内·外表面に釉薬が施されており,蓋碗内の茶湯と水蒸気が内部に隔離されており、外に漏れません。理論的には蓋碗が茶湯の本来の味を最もリアルに保つ茶器です。この理由で専門的な茶葉等級の評審員達はずっと磁器製の蓋碗または磁器製に似たような評審杯を使っています。茶壺の代表は宜興紫砂壺と潮州朱泥壺があります。宜興紫砂は明代から、現地の黄龍山の豊かな紫砂鉱石を用いて茶器を作る歴史を切り開きました。紫砂は様々な種類の鉱石の総称であり、ある鉱石を指すわけではありません。天然の様々な紫砂鉱石が様々な色を呈しているため、焼成後の紫砂壺は、また別の多彩な色を呈しており、紫砂も「五色土」と呼ばれています。天然紫砂鉱石は通気性があるが通水性がないという特徴があります。中国民間では紫砂茶壺内のお茶が夏でも1週間置いても変質しないと伝えられており、紫砂の「空気を通すが水を通さない」という特徴を重点的に説明しています。

紫砂茶器の生産地は中国の江蘇省無錫市に属する宜興地区であり、この地は宋朝の時代から中国の経済上で最も豊かで文化に於いては最も繁栄していた江南地区です。数を数え切れないな文人と知識人が紫砂壺を好きで、書道、彫刻などの芸術表現を紫砂壺の作り上に移転したことから、紫砂壺は純粋な茶器に限られず、一種の文化芸術体でもあります。中国の文人と知識人の審美の趣きを表しました。江南茶の地域は主に緑茶が主流で、香りが高く味の濃い烏龍茶と比べて明らかにあっさりです。宜興紫砂茶壺の数百年の歴史の中で、緑茶の抽出はその主流といえます。清代に烏龍茶の生産が始めてから、烏龍茶産地の福建と広東の茶人たちは岩茶と単叢用の茶壺に対してより高い性能を求めました。紫砂の通気性は緑茶の茶湯の新鮮さを保つのに役立つかもしれないが、烏龍茶にとっては通気性は逆に魅力的な香りを失ってしまいます。また,紫砂鉱や製造プロセスの制限を受け,紫砂茶壺のサイズは小さすぎてはならず、容量は一般に150 CCを下回りません。烏龍茶の抽出では茶葉と注入水の割合は1:12程度であるため、一般的な投茶量が8 gの場合,比例の水容量は96 CC程度です。そのため、宜興紫砂の体積は明らかに大きいです。体積が大きい場合には茶壺の放熱面積も増加し,高温抽出を必要とする烏龍茶にとっても不利です。

(宜興紫砂壺の特有の「打身筒」の製造工芸)

清代中期から、潮州の職人は宜興に行って紫砂茶壺の製造技術を学び、彼らは潮州で宜興紫砂に似た特徴の潮州朱泥を見つけました。潮州工夫茶に対する理解と岩茶及び単叢の長年の抽出経験によって、宜興紫砂壺の伝統型の改良を行いました。薄胎,型が小さく,密封性が強く,壺口から茶湯が出るのが速いなどの利点を集めた潮州工夫茶壺を作り出しました。潮州工夫茶壺の独特の手作り成形方法も中国政府に中国無形文化遺産と評定されました。潮州工夫茶は中国茶道の生きた化石であり、主に当地の単叢と武夷山の岩茶を抽出します。潮州工夫茶も一人一人の潮州人の日常生活に深く根付いています。潮州では茶のことは「茶米」と呼ばれ、茶は米と同じように重要とされています。このようなお茶を完全に生活に溶け込ませている場所では、作られた茶壺が最も人間味があり、最も期待されています。

(潮州朱泥壺の特有の「手工拉胚成形」の製造工芸)

辰翼厳選ブランドの誕生

辰翼厳選ブランドの誕生

皆さん、こんにちは、いつも辰翼茶荘にご信頼と応援をいただき、ありがとうございます。

中国茶の種類は多く、主に6つの大きな種類があります。これらのお茶のほとんどは中国長江の南の地域に散在しています。各省はそれぞれの茶種と特色があるお茶の製造方式を持っています。多くの茶葉種が、中国茶の内容を豊かにしています。

中国茶の誕生から、皆に愛され、生活と密接に関係し、生活に影響を与えられ、中国の政治、経済、文化の変遷の歴史にも関与してきました。これも中国茶は他の地域の茶種類よりも多くの文化の内在的なものを含みます。中国は世界茶葉の発祥地で、トップクラスの中国茶はまるで美酒のようで、香りが芳しくて、余韻が無限に続き、飲んだ後に一生忘れられません。しかし、これらのお茶を市場で見かけることは、実は少ないのです。

これは中国の農産物流という特殊なビジネス環境と関係があります。中国では、茶葉や漢方薬、特徴のある果物など資源型の希少な農産物の販売は、生産者が直接消費者に販売するのではなく、生産者と関係のある多くの仲買人が行っており、価格だけで最終的な所有権が決まるわけではありません。ですから、お茶の生産者との人脈関係(親族関係、同級生関係、長年の友人関係、業界での助け合い関係、役人との関係など)が、最高のお茶を手にする人を決めるのです。

辰翼茶荘は主に自社栽培で生産の武夷岩茶、紅茶と潮州単叢の一部を販売しております。長年の中国茶市場での経営及び様々な茶の評価と交流活働に参加し、多くの中国茶の生産経営者と良好な関系を筑きました。私達は日本にいらっしゃる茶友達との交流の中で茶友達が中国茶を学ぶ真剣な姿勢とより多く最高級品種の中国茶を体験したいという希望を感じさせていただきました。しばらく間の準備を経て、私達の茶園で栽培・生産していない他の品種の最高級中国茶をご縁のあるお客様にご紹介していきたいと思うようになりました。


これらのお茶はすべて最高の茶山且つ技術の熟練製茶師の丹念な製造で、生産量がとても少ないので、このような高等級のお茶は市場で非常に珍しいです。辰翼茶荘厳選によりこれらのお茶を導入して販売いたします。厳選茶には「辰翼厳選」の標識を付けて、自社製品と区別いたします。

【辰翼厳選】の特徴
1、品質が抜群的
2、生産量が極少ない
3、収蔵価値がある


ハイグレードの単叢は中国市場で非常に売り手市場の商品で、基本的には茶木の上にある生葉を摘む前に、製茶後の茶葉が既に予約発注されてしまいます。辰翼茶荘では幸運に一部分のお茶を事前予約する事ができました。この度、潮州烏崠湖厝村から1000g老叢兄弟仔と鳳凰坪坑頭村鴨屎香の原産地から老叢鴨屎香1500gを厳選しそれぞれ入荷しました。非常に貴重な単叢なのでなくなり次第販売終了となります。

辰翼厳選 一期一会

2021年商品クーポン券を当たります

2021年商品クーポン券を当たります

コロナが18カ月も続いているとは思いませんでした。突然の大流行は世界中の人々の生活と働き方を変えました。日本では多くの都道府県が緊急宣言を繰り返しており、辰翼茶荘のある岡山県も最近、緊急宣言に加わりました。政府の呼びかけに応じて、辰翼茶荘の鑑賞センターも予約受付制から一時閉鎖となり、すべての業務をSNSやWebサイトで運営しています。疫病は多くの人々に不便や生活困難をもたらし、各種の社会行事のキャンセル、長期的な外出不能、飲食店の短縮営業や閉鎖などで不安を募らせています。SNSでは、家でお茶を淹れている人たちの感動的な画像をたくさん見て、温かい一杯のお茶から温かさと自信を得ています。辰翼茶荘は、一杯のお茶のぬくもりをSNSで発信してくれる仲間たちに感謝しています。皆様の無事と健康を願って、共に疫病を乗り切ってください。

昨年は、辰翼茶荘サイトの初運営をサポートしていただいたお客様へのおは礼として、数ヶ月間、商品割引キャンペーンを多くのお客様にご好評いただいております。今年2021年も、商品を購入していただいたお客様を対象にこのイベントを継続して開催し、そして抽選の数を増やし、お客様が辰翼茶荘への信頼と支持を最大限誠意をもってお返ししたいと思います。

イベント名:いつも応援して下さる皆様に感謝し、2021年の特典を送り続けます
イベント内容:2021年6月から、すでに商品をご購入された客のリストの中から無作為に毎月15名のお客様を抽選し、当たった方にメールでお知らせします。全店商品対象のクーポン券とご利用案内を添付いたします。クーポン券有効期間内に、辰翼茶荘オンラインショップ内の全商品を優待価格で購入できます。             イベント対象:2020年5月1日~現在、商品をご購入されたすべてのお客様
商品クーポン券の配布方法についてですが、お客様が注文する際にご入力された電子メールアドレスにメールを送信するだけで、クーポン券を獲得したことを知らせます。ですから、貴重な機会をお見逃しなく、正しい電子メールアドレスを、ご注文の際にご入力しておいてください。どうぞ宜しくお願い致します。

2021年新茶第一弾 金駿眉の紹介

2021年新茶第一弾 金駿眉の紹介

金駿眉は武夷山が世界紅茶業界に再び大きな貢献しました。400年余り前の武夷山桐木村では、世界初の紅茶である正山小種が誕生し、人々の暮らしに優雅なティータイムを作り出しました。400年余り後の2005年、武夷山桐木村の製茶師の梁駿德さんと江元勲さんと北京から来られたお茶の愛好家張さんは偶然に製茶テスト際に桐木村野生菜茶の芽を摘んで、「正山小種」の製作方法を改善し、オリジナルの「過赤鍋」などの特殊な工程を加え、武夷山の極上紅茶金駿眉を作り出しました。


武夷紅茶から生まれた金駿眉は、市販のどの紅茶とも異なり、乾燥茶葉の形が細く、黄色と黒の間に黄金色の「茶毫」が付いています。金駿眉は100度のお湯で淹れ、非常に煎持ちがよく、7煎以上を楽しめます。出来上がった茶の湯の色は琥珀色で、茶杯の内側と茶の湯の接触部分には特別な黄金色の輪があり、通称「黄金の輪」と呼ばれ、紅茶の中で最高級の百花繚乱の蜜の香り、口の中に入ると甘くて爽やかです。お茶の中で得難い贅沢品です。

金駿眉紅茶の完成品は500gごとに6万8000個の桐木村野生菜茶の芽を摘む必要があります、これらの野生菜茶が桐木村自然保護区の山水の間で生育しているので摘み取るのが大変です。さまざまな条件に制約されながら、熟練した摘み手が1日に最大2000個の芽を摘めます。茶の芽だけで作られているため、繊細な茶の芽を機械で加工することはできないが、金駿眉は現在、全工程が手作業で作られている唯一の紅茶です。そのため、金駿眉の生産量は極めて少ない。

ほかの紅茶の製法に比べて、発酵や焙煎乾燥の前に「過赤鍋」という工程を加えたのも金駿眉ならではの技術です。発酵させた茶生葉を200度の鉄鍋にさっと入れて3 ~ 5分間速やかに炒り、それから焙煎を行い、この工程は「過赤鍋」と言います。この工程は烏龍茶の「殺青」工程に似ていて、茶生葉の発酵を速やかに止め、発酵後にできる芳香物質を最大限に保持し、茶葉の香りと甘みを高めます。味はまろやかで香りが弱い大半の紅茶に比べて、金駿眉の香りは驚くべきものがあります。空間感があり、3D空間の香りを演出することができ、百花が散る桐木の森の中にいるような気分になります。過赤鍋の技術は非常に難しくて、3-5分間以内に速く手作業で炒めて、すべての茶芽が均一に「殺青」されていることを保証しなければなりませんが、高温のために焦がしてはなりません。これは製茶師の体力の消耗が非常に大きいです。この技術を身につけている製茶師が非常に少なくなったのも純正の金駿眉の産量が極端に少ない一因となっています。


金駿眉の誕生は世界紅茶の歴史的な里程標であり、厳しく厳選した材料から複雑で高難度の製造技術まで、製茶師の集中力と体力の二重試練を重ねました。ですから金駿眉が世界茶飲料の贅沢品になりました。

ゆっくり手作り岩茶の美を味わおう「その2」

ゆっくり手作り岩茶の美を味わおう「その2」

全て手作りで生産された岩茶と、現在大半を占める半手作りの岩茶は比較的に顕著な特徴があります。主に香りの種類の多様性、はっきりとした香りの表現、茶葉の煎もちの良さなどに現れます。これは主に手作業の「揺青」と「揉捻」という2つの重要な工程によるものです。半手作りの岩茶は、「揺青」も「揉捻」も機械で行います。「揺青」の機械は1回で最大250 kgまでの茶青(生葉)を揺らすことができ、「揉捻」の機械は65 kgまで揉むことができます。これと比べて、手作業では「揺青」の場合は最大5 kg、手揉捻の場合は最大3 kgです。

手作業で「揺青」や「揉捻」を行う際のメリットは以下のように4点にまとめます。

1、手は茶青の温度、湿度、靭性などを感じることができ、いつでも作業の調整を行えます。

2、毎回の作業時、茶青の量が少ないので、同じバッチの茶青の品質を均一で安定させることができます。

3、「揺青」の際は、茶青の通気性が良く、効果的に茶青の加工量が大きいことによる局部的な蒸らし現象を下げます。だから手作業の「揺青」で作られた茶葉の香りは特に强く、香りの品種が多様で、レイヤー表現がはっきり、豊かな香りがすぐにあなたを虜にします。

4、揉捻の際は、「殺青」後の茶葉の湿度、柔らかさなどにより、手揉捻の手法と力加減を調整します。押し出した茶汁が生葉の表面にくっ付くことで条状の形をより完璧にして、割れることを减らします。

 機械で「揺青」

 手作業で「揺青」

 機械で「揉捻」

 手作業で「揉捻」

半手作りの岩茶では、機械で大量の「揺青」や「揉捻」作業を行う際は、一回の加工量が多いことや、気候や湿度などの環境変化に応じて自動的に調整しても限界があり、品質に劣ることは避けられませんでした。しかし、生産効率と生産コストの面では、半手作りの岩茶の利点は、手作りの岩茶よりはるかに大きいです。

 機械で「殺青」

 手作業で「殺青」

全て手作りの岩茶の工程は複雑で難易度が高く、製茶師の技術が非常に要求されます。現在の武夷山では、岩茶を全て手作りで作っている工場はありません。ただ一部の高い技術能力を持ち、あるいは核心の生産区と品質の茶青を持っている工場だけが岩茶の鑑賞家の市場の需要を満たすためにいくつかの全て手作りの岩茶を生産します。

ゆっくり手作り岩茶の美を味わおう「その1」

ゆっくり手作り岩茶の美を味わおう「その1」

武夷岩茶の製造技術は、世界の中でも複雑で煩雑です。中国政府が指定した唯一の製茶技術系においての無形文化遺産です。現在、武夷山の茶師だけがこの複雑な製茶工程をマスターしています。武夷岩茶は烏龍茶の元祖です。

中国の清代初期、武夷山の茶師は徽州松蘿緑茶の「炒青」の技術を取り入れ、武夷茶を「蒸し青」から「炒青」の時代に飛び越えました。武夷山の茶山は、武夷山脈の各峰の坑澗に分散しているため、茶摘み後の輸送に大きな不便を与えているから、茶摘み後は数時間の人力で運ばなければなりません。輸送中、生葉が竹かごの中で振動によって摩擦され、岩茶の「揺青」のもっとも原始的な状態になりません。このような自然条件による茶葉への影響が、武夷茶の独特の風味形成の必要条件となっています。

代々の武夷山茶師達は模索とまとめを通じて、「揺青」、「炒青」などの新技術と宋代に由来する炭焙煎技術の完璧な結合を、ついに独自の武夷岩茶の製造技術を開拓しました。この技術の形成も烏龍茶の誕生を示しています。

手づくりの岩茶は生産コストが高いため、値段が高く、武夷岩茶は古くから最も高価な中国茶です。1948年に武夷山岩茶工場の張天福先生が開発した最初の揉捻機は、武夷岩茶の機械化生産の幕を開き、その後、「殺青」、「揺青」などの工程が相次いで機械化生産を開始し、武夷岩茶の生産量を大幅に向上させました。

 「1948年に武夷山岩茶工場の張天福先生が開発した最初の揉捻機」

辰翼茶荘の茶師は中国政府の岩茶手作り技師の資格証を持っています。竹窠、鬼洞、状元嶺などの上質な山場の岩茶の一部を厳選し、古法を厳格に守り、全て手作業で「岩茶手作シリーズ」を限定生産しました。武夷岩茶が誕生してから三百年の歳月をかけて汗を流してきた歴代茶師の先人たちに敬意を表します。

「飲み比べD 全水仙セット」が発売されました

「飲み比べD 全水仙セット」が発売されました

「香不过肉桂,醇不过水仙」(香りと言えば肉桂を勝るものはない、まろやかさと言えば水仙を勝るものはない)というのが、武夷山岩茶界で流行している考え方です。水仙は武夷山のすべての岩茶の栽培比率でいうと50%以上になります。特に極少数で武夷山に百年以上の樹齢がある古茶樹(百老年叢)の品種も水仙です。さまざまな華やかな香りの岩茶の中で、水仙はもうひとつ上品な香りとまろやかな口当たりで独自なスタイになりました。

専門の茶友さんや先輩茶師の多くは水仙の清楚な気質を好みます。強い香りがする岩茶は美味しいですが、毎日飲むと飽きてしまいます。しかし水仙は飽きることのできない岩茶で、その香りとまろやかさは茶湯からあなたの心の中に入っていく感じがします。中国のことわざに、「君子之交淡如水」(君子の交わりは淡きこと水のごとし)という言葉があります。この水仙は「君子」と言えるでしょう。

当店では、6種類の樹齢、栽培地域と茶湯スタイルの異なる「飲み比べD 全水仙セット」 (8g×6種類)が発売しており、セットを1つ購入すれば6つの体験ができます。お試しに、岩茶の「君子」と交わってみませんか。