説明
2025年冬 雪片単叢 シリーズ(初雪鴨屎香 ・ 初雪貢香)
辰翼茶荘 限定作品
雪片茶とは、単叢茶の一年の製茶サイクルの中でも、極めて特別な位置づけにあるお茶です。
一般に旧暦の立冬以降、晩秋から初冬へと移り変わる気候の中で、茶樹はなお新芽を萌発させます。その芽を摘み取り製茶したものが「雪片」、または「冬片」と呼ばれます。これはその年最後の茶であり、一年の生長の余韻を宿した存在です。
雪片茶は一度きりではありません。
気候や茶樹の状態によっては、複数回の採摘が可能であり、最初のものを「初雪(一雪)」と呼び、その後、二雪・三雪、さらには五雪・六雪、七雪・八雪と続くこともあります。
しかし植物学的に見れば、最初に摘まれる「初雪」の茶青生葉こそが、最も品質に優れているといえます。一年の養分を蓄えた後に初めて萌発する芽は、内質が豊かで、香りの純度や層の広がり、滋味の鮮やかさにおいて、雪片茶の中でも最良の表現を示します。
なお、単叢茶全体の品質を俯瞰すれば、やはり春茶こそが風味・品質の頂点です。
雪片茶はそれと競うものではなく、むしろ季節の移ろいの中で現れる「もう一つの表情」と言えるでしょう。その魅力は、軽やかで清らかな香味と、冬ならではの静かな趣にあります。単叢茶の風味の幅を楽しむための、ひとつの特別な体験です。
今回、辰翼茶荘がご紹介する二種類の「初雪雪片」は、いずれも鳳西村の核心産地にて、立冬後およそ一週間の時期に製茶されたものです。寒さが本格化する直前の絶妙なタイミングで仕上げられており、初雪ならではの鮮度と安定感を兼ね備えています。
初雪・鴨屎香(鳳西村・丹湖)
鴨屎香は、単叢の中でも最も代表的な香型のひとつであり、華やかな花香と蜜のような甘みで知られています。
初雪の時期には、その表現がより軽やかで透明感のあるものへと変化します。春茶の濃密さに対し、蘭花のような清香とほのかな甘みが繊細に立ち上がり、澄んだ印象を与えます。口当たりは柔らかく、苦渋は極めて少なく、「優しい味わいの中に深みがあり」余韻が続きます。
初雪・貢香(鳳西村・大坪)
貢香は、単叢の中でも最も魅惑的でありながら、同時に極めて扱いの難しい香型のひとつです。高く立ち上がる香りと強い存在感を持つ一方で、製茶の成功率は低く、近年では良質な原料自体が減少しています。中でも雪片の貢香は、極めて希少な存在です。本作の初雪貢香は、内質が充実しており、春茶とは異なる落ち着いた表情を見せます。香りは端正で、熟した果実やほのかな蜜のニュアンスを帯び、奥行きのある構成。茶湯はなめらかで柔らかく、余韻には繊細で持続的な甘みが感じられ、静かで品格ある味わいに仕上がっています。
これら二つの初雪雪片は、決して華やかさを競うお茶ではありません。
むしろ、季節の移ろいの狭間に現れる、静かな囁きのような存在です。春茶の頂点と秋茶の余韻のほかに、単叢茶のもう一つの魅力をそっと伝えてくれます。
春茶が頂点であるならば、雪片はその余韻。
どうぞ、この静かな美しさをご体験ください。
| 分類 | 青茶(烏龍茶) |
| 茶種 | 鴨屎香 |
| 産地 | 潮州鳳西 |
| 栽培地 | 鳳西村・丹湖 |
| 焙煎 | 軽度炭焙煎 |
・価格
| 10g | 1,500円 |
・データ
| 分類 | 青茶(烏龍茶) |
| 茶種貢香 | 貢香 |
| 産地 | 潮州鳳西 |
| 栽培地 | 鳳西村・大坪 |
| 焙煎 | 軽度炭焙煎 |
・価格
| 10g | 1,500円 |
初雪・鴨屎香10g + 初雪・貢香 10g








